3 授業(1)に関する指導

 指導参考例
次時の学習用具の準備
1 授業の終わりのあいさつをしたら,机上に,次の授業の教科書やノート,筆箱・下敷きを準備した子どもから休み時間をさせます。(1学期前半)
・「えらいねえ。花丸っ!」とほめると, 低学年の子どもは,とても喜んで次もしようとします。
・「もうノートに今日の日付まで書いていたよ」とか「音読もやっていたよ」などと,みんなの先にいこうとする子どもが出てくるので,全体に良い刺激となって,指導をしなくてもきちんと準備したり学習を始めたりできるようになります。
2 授業時間が始まったら,「国語では音読をする」「算数ではプリントを始める」など,全教科について決めておくと,子どもも戸惑いません。
○教科書やノートのページを開かせておきます。(2学期後半)
○始業のチャイムが鳴ったら,ノートに日付やページを書かせます。(2年生〜) ・日付などを書いていたら花丸を付けます。

学習の心構え
全校共通の「こころがまえ」
〔使い方〕
○子どもたちから見える場所に掲示します。
〔留意点〕
○「学習への心構え」について約束を決め,全学級に掲示します。全校で取り組むと,学年が上がっても連続して全校的な習慣付けができます。
学級の「休み時間の1・2・3・4」
〔使い方〕
○子どもたちから見える場所に掲示します。
〔留意点〕
○「休み時間の過ごし方」について約束を決め,教室に掲示します。次の学習に入る前に,用具・体・気持ちの準備をすることができます。
日常的な取り組み
1 「ちょこ・ぺた・ぴん」の合い言葉
 ・ちょこ…背中を背もたれにつかせず椅子に深く腰掛けない 
  ぺた…足の裏を床につける
  ぴん…背筋を伸ばす
・教師側も声の抑揚を付けてみたり,こそこそ話で話したり,突然話を止めて物を見せるだけにしたりなど工夫をした話し方をします。
2 「手はお膝」「みんなが先生を見ると,きらきら光線のおかげで元気が出るなあ。」など,授業の途中途中に声掛けをします。
・「今,先生はなんと言ったかな?」教師の言った言葉を反復させるのも,次は聞いておこうとする気持ちにさせます。
3 上手な子どもは,ほめましょう。
 ・「○○さん,姿勢がきれいね。」と言うと,他の子どもも一斉にきれいにしようとします。また,授業の初めと終わりのあいさつの時に,合図を出す係が,「○○さんきれいです。」とほめるのも効果的です。
・「大事なことを3つ話します」という時は,今はどの部分かを子どもたちにはっきり分からせるために,「一つ目」 「2つ目」と区切って言うようにします。子どもたちには,指を折らせて聞かせます。

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